悩みタイトル

Q1.何をすれば治りますか? 
A1.叩いたり揉んだりするのが良くない理由としては、筋肉を傷つけて症状を悪化させる恐れがあるためです。
ストレッチ等で筋肉に負担をかけず伸ばし、首コリの症状を軽減するのが理想です。

Q2.年をとると起きやすい?
A2.人間の身体の背骨がゆるやかなS字カーブを描いているのは、重い頭骨や腕を支えながら二本足で歩けるように姿勢を保つための理由です。
人間の背骨の間には「椎間板」があり、衝撃をやわらげるクッションの役割を果たしています。年を取ると、このクッションが潰れて硬くなるために首筋・肩コリの原因になります。

Q3.持病と関係はあるの?
A3.貧血、低血圧、高血圧などの症状があるときは首筋・肩コリをより起こしやすくなります。その他にも、狭心症や心筋梗塞などが原因になっている場合もあります。
また、不安やイライラなど、長く続くストレスが誘発するとも言われています。

Q4.何が不足で起こりやすいか?
A4.ビタミンB群、なかでもビタミンB1を十分に摂取する事が軽減のポイントになります。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換し筋肉や神経に供給するため、大事にしたいものです。

Q5.どの年齢層が起こりやすいですか?
A5.働き盛りの30~40代が75%と最も多く首筋・肩の凝りを多く感じています。

首の痛み・首コリに対する当院の考え

一重に首の痛み・首コリといっても原因は様々になります。
その中でも一番多いのが1日中パソコンと向き合う仕事をしていることにより、不良姿勢から首にかけての繰り返しの負担がかかっているというパターンになります。

頭部はボーリングの玉くらいの重さを持っているために、不良姿勢を続けると首の筋肉が過度に緊張する事になるため、症状が起きやすくなります。

また、ストレスによって起こる事もあります。
気分が落ち込み「抑うつ」傾向になります。抑うつになると、脳内の活動変化から身体の異変やコリが生じたりすることがわかっています。

このように、年齢や性別に限らず誰にでも起きることがあるため、軽い状態でも放っておかず適切な施術を行う事が大事になっていきます。

首の痛み・首コリ はなぜ起こるのか?

人間はもともと首腰に負担が多くかかる体の構造をしています。
そのため首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張をし、血行が悪くなって重く感じるのが首の痛み・首コリになります。

主な要因としては、筋肉の疲労と血行不良、末梢神経の傷が挙げられます。
それらが単独、または、互いに関連し合いながら首の痛み・首コリを引き起こします。

また、首と肩の周辺には様々な筋肉があり、これらは重い頭や腕を支えて立っているだけで緊張し続けます。緊張状態が続くと筋肉が疲れて疲労物質が溜まり、硬くなります。それが血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、末梢神経を傷つけたりして、凝りや傷みを起こします。

首の痛み・首コリ を放っておくとどうなるのか?

首の痛み・首コリが起きる主な原因として、首の神経が圧迫される事によって凝りが強く感じるようになります。

首の痛み・首コリを放置すると、頭痛・肩の痛みや耳鳴りが起きる場合もあります。
発生する原因としては、首の後ろには耳や目に分布する神経が沢山通っています。
痺れと同じように筋肉によって神経が圧迫されることにより、耳鳴りや目にも異常が出るという仕組みになっています。

また、神経の圧迫により手や指の痺れも起きる可能性があります。

さらに、血管が圧迫されれた状態によって顔に血液が行きにくくなるため、顔色が悪くなって、肌の状態も悪くなっていく恐れがあります。

首の痛み・首コリ に効果的な当院の施術メニューは?

首の痛みや首コリに対する施術メニューとして、鍼の施術が効果を期待できると考えています。

その理由は次の2点です。

第一に、血流の改善が必要です。
筋肉の硬さや交感神経系の優位な状態が続くと、血流が悪化し、細胞が必要な血液を適切に得ることができません。
これにより細胞のパフォーマンスが低下し、血管の圧迫によって血流が滞ります。
鍼の施術はこの悪循環を改善し、血流の循環を促進します。

第二に、脳の働きを高める効果が期待できます。
心理的なストレスにより脳の情報処理能力が低下すると、不必要な痛みを感じやすくなります。鍼の刺激は疲れた脳を休ませ、効率的に機能を回復させる効果があります。
脳に休息を与え、処理能力を回復させ、不必要な痛みを和らげることが目的です。

その施術を受けるとどう楽になるのか?

脳への刺激によって快楽物質であるエンドルフィンが発生し、痛みの軽減や心地よい感覚をもたらす効果が期待できます。
エンドルフィンは脳にとって非常に重要な物質であり、「ランナーズ・ハイ」現象もエンドルフィンの発生によるものと言われています。

また、痛みを感じにくくさせる効果も期待できます。
痛みは通常、末梢神経が感知し脊髄を通じて脳に伝達されますが、鍼の刺激が末梢神経に働きかけると、その刺激が元々の痛みよりも優先的に脳に伝わるため、痛みが軽減されるというメカニズムになります。

首の痛み・首コリ を軽減するために必要な施術頻度は?

症状を軽減させるのに必要な頻度としては、程度によって変わると考えています。

ぎっくり腰等の急性の症状であれば、毎日や隔日での施術が理想になってきます。
また、腰痛や首筋・肩痛の慢性的なものであれば、週に1~2回のペースが理想的です。

健康維持や体質改善の目的にも鍼の効果は期待ができます。そのような場合にも、週に1~2回の施術頻度で効果が見込めると考えています。